2008年10月27日

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか3」気温のジャンプについては納得。


国際化、情報化の次は「環境」。「環境」ととりあえず言っておけば聞こえがよい。CMでも緑色の文字で「eco」なんて書いておこう、JALの機体を緑色にしよう、新幹線の電光掲示板には「新幹線のCO2排出量は航空機の約1/10」「新幹線でeco出張 」なんて書いてあったりする。最近、エコに関する表現が貧弱だ。エコと書けばとりあえずOKなのか。リサイクルすることは本当に効率的なのか?。


最近「錦の御旗」か黄門様の印籠のようにeco、エコと連呼する状況に疑問をもちはじめた。なぜ反対意見は出ないのか。エコといえばなんでも許されるのか?。本当は非効率なこともしているのではないか。北朝鮮の拉致問題に反対報道がゼロなのと似ている。エコはよいことだという意見と、エコなんか無駄だという意見の両方が出てきてはじめてエコについて考えることができる。それなのにエコさえ言っておけば何でもOKの風潮がある。危険だ。エコがよいことなのかどうでもよいことなのか判断ができない。そんな中「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか3」を買った。

そういえば、1年ほど前、長崎に住んでいたときに紀伊国屋書店で「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」の1を立ち読みしたことがあるような気がする。はじめて見たときは、うさんくさい本だと思い、書棚へすぐ本を置いた。ただ、その後「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」がずっと気にはなっていた。うさんくさい、うさんくさい、と思っていたが、環境問題自体がうさんくさいのではないか。今回3が出て再び手にとったとき、偶然開いたページが 地球の平均気温のジャンプについてのグラフが書かれたページだった。

気温のジャンプについての説明は実に面白い。私も100年前からの平均気温が上昇傾向にある矢印をみて「えらいこっちゃ。100年でこんなにも気温が上昇しているのか。何とかせねば。」と考えていた。この本で気温のジャンプについて階段のような補助線をつけられると「なあるほど」と感じる。補助線によっていろんな解釈をしてしまう私。そして、そのどちらにも納得した私。単純な自分が面白い。

環境の未来予測でもっとも悲観的な報道のみを日本では報道されているので、世界の一般的な報道と照らし合わせて自分で考えてほしい、そんなに悲観的にならないでほしい、未来は明るい・・・というのが本書の趣旨だ。過去に「99.9%は仮説」なんて新書が出ていたが、言われてみると環境問題は仮説で固められている。南極の氷が溶けて海面上昇すると私も信じていた。南極の端っこの氷が溶けた映像を流してそのように報道しているだけだ、地球温暖化により逆に南極の氷は厚くなるというのが本書の内容である。どちらが正しいのかは判断できないが、どちらも仮説なだけで現実ではないという事実は理解した。


私は地球シミュレータで地球の平均気温を算出してもらいたいと考えている。そもそも地球の平均気温の15度というのは積分のようにして決めているのか?。都市部以外のほとんどの山奥は計測していない訳だから加重平均のように代表地点の気温と似たような地点の面積で出しているのか?。100m違うと1度違うと一般に言うがどうやって算出しているのか、常々疑問に思っていた。このあたりのカラクリも本書で説明されている。実態は「人が住んでいる街」で計測して、それを平均しているだけだということだ。もし都市部でヒートアイランド現象が起こるとそれだけで地球の平均気温が上昇しているように見えるとのことだ。このからくりを読んでがっかりした。やはり地球シミュレータで地球の平均気温を算出してほしい。


私がよく見る情報番組はめざましテレビだが、この本を読んでから大塚さん達のコメントを聞くと「地球温暖化」と「ヒートアイランド」とを混同していることがわかる。少なくとも私は混同していた。誤報と感じるようになると、めざまし君を緑色にして飾っている画面が何とも貧弱に感じるようになる。大塚さんも「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか3」を読んだ上で環境問題について発信してほしい。


「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」の記述内容にも多少なりとも疑問点があるが、一般的にいう「環境問題」の報道自体にも疑問をもつようになった私は少し進歩したように感じる。週末に妻と一緒に買い物をしていたら、買った商品を妻がエコバッグへ入れた。この本の受け売りをして「レジ袋は不要物の有効利用だからそんなことをしても無駄だよ」といいたくなったけどやめた。「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」自体も極端な内容なので内容が正しいかどうか判断できないからだ。妻に本書を勧め、本人に判断してもらうことにしよう。


posted by h37 at 22:37| 大阪 曇り | TrackBack(0) | 本屋好きのレビュー:ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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